今度は、元駐レバノン特命全権大使、作家の天木直人氏の「天木直人ブログからの転載です。
小泉氏の心の深層が見て取れます。

以下転載

見過ごせない小泉純一郎氏の言葉

  本日発売の写真週刊誌「フラッシュ」(光文社)に小泉純一郎氏の見過ごせない言葉を見つけたので紹介する。

  5月22日に行われた、佐藤ゆかり衆議院議員の応援のための講演会での発言であるという。

  その言葉は、格差社会に話が及んだときに出てきた言葉であるという。

 ・・・いま、ホームレスの人もよく見かけますけども、もし東京でも、北海道でも、沖縄でも、全国、ホームレスが「もーう、外で寝るのは飽きた」、「たまにゃあ、うちの中で寝たい」、「風呂に入りたい」って言って、各市町村なり区役所に行けば、どの人も、全部住宅を世話する。洋服も世話する・・・(略)しかし、「きちっとした生活はヤダ。やっぱり野原で寝たい」という人を止めるわけにはいかない・・・

   意味不明なこの言葉の根底に流れている小泉氏の意図するところは、好きでホームレスをやっている連中の面倒までは見られない、という事である。

   なぜこのような重大な発言をメディアは報じなかったのか。小泉氏の政局がらみの与太話はこぞって取り上げるメディアが、この問題発言を意図的に報道しなかったのであれば、それは作為的な情報操作である。

   写真週刊誌「フラッシュ」はこう締めくくっている。

 ・・・ホームレスに対してのこの論評は、格差社会の「生みの親」として、軽口の度を超えていないか。

   当然の意見である。

   もしこの小泉発言が大きく全国紙で報道されていたならばどうだったであろうか。

   今からでも遅くない。低賃金で酷使されている若者たちよ。小林多喜二の「蟹工船」を読むのもいいが、こんな暴言を平気で口にするこの国の元首相に対し、いますぐ抗議の行動を起こすべきだ。